AXIORYで含み損が増え、証拠金維持率が低下すると、マージンコールの対象になります。警告が出たときに、強制決済されるのか、追加で入金する必要があるのか、気になる人もいるでしょう。
AXIORYのマージンコール水準は、スタンダード・ナノ・テラ口座が50%、マックス・ゼロ口座が30%です。 マージンコール自体は強制決済ではありませんが、さらに証拠金維持率が下がるとロスカットの対象になります。
この記事では、口座別のマージンコール水準、ロスカット・ゼロカットとの違い、証拠金維持率の計算方法を解説します。取引画面での確認方法や、警告が出たときの対処法、発生を防ぐための資金管理も紹介します。
AXIORYのマージンコールとは?証拠金不足を知らせる警告
AXIORYのマージンコールは、証拠金維持率が口座ごとの基準まで低下した際に、資金の余裕が少なくなっていることを知らせる警告です。
口座残高ではなく、含み損益などを反映した有効証拠金と、保有ポジションの必要証拠金の関係で判定されます。 残高があっても、含み損が増えるとマージンコールの対象になる場合があります。
マージンコールだけでは強制決済されない
マージンコールとロスカットは別の仕組みです。マージンコールの水準に達したことだけを理由に、ポジションが強制決済されるわけではありません。
ただし、そのまま含み損が増えるなどしてロスカット水準に達すると、強制決済の対象になります。相場が急変した場合は、短時間で両方の水準を通過する可能性もあります。
警告が出てから必ず対応時間が確保されるわけではないため、日頃から証拠金維持率を確認しましょう。
マージンコールと追証は異なる
追証は、追加の証拠金を求められることです。一方、AXIORYのマージンコールは証拠金維持率の低下を知らせる警告であり、それ自体が追証の請求ではありません。
AXIORYはゼロカットを採用しており、取引によって口座残高がマイナスになった場合、そのマイナス分を解消する仕組みがあります。
ただし、入金した資金は失う可能性があります。マージンコールが出たら、追加入金だけで対応しようとせず、保有数量や損失額を見直すことが大切です。
AXIORYのマージンコール水準|口座タイプ別に比較
AXIORYのマージンコール水準は、口座タイプによって異なります。スタンダード・ナノ・テラ口座は50%、マックス・ゼロ口座は30%が基準です。
| 口座タイプ | マージンコール水準 | ロスカット水準 |
|---|---|---|
| スタンダード口座 | 50% | 20% |
| ナノ口座 | 50% | 20% |
| テラ口座 | 50% | 20% |
| マックス口座 | 30% | 0% |
| ゼロ口座 | 30% | 0% |
スタンダード・ナノ・テラ口座は50%
スタンダード・ナノ・テラ口座では、証拠金維持率が50%を下回るとマージンコールの対象になります。
例えば、必要証拠金が2万円で一定なら、有効証拠金1万円で証拠金維持率は50%です。そこから有効証拠金が減ると、警告の対象になります。
さらに証拠金維持率が20%以下になると、ロスカットの対象です。この例では、有効証拠金4,000円が20%に相当します。
マックス・ゼロ口座は30%
マックス・ゼロ口座のマージンコール水準は30%です。必要証拠金が2万円なら、有効証拠金6,000円で証拠金維持率が30%になります。
両口座のロスカット水準は0%ですが、強制決済がないという意味ではありません。警告や強制決済の水準が低いほど安全になるわけではなく、対応を待つ間に資金の大部分を失う可能性があります。
また、これらの割合は入金額に対する損失率ではありません。証拠金維持率は必要証拠金を基準に計算するため、「資金が50%減ったらマージンコール」といった理解は誤りです。
マージンコールとロスカット・ゼロカットの違い
マージンコール・ロスカット・ゼロカットは、いずれも証拠金に関係しますが、役割が異なります。
| 仕組み | 役割 | ポジションへの影響 |
|---|---|---|
| マージンコール | 証拠金維持率の低下を知らせる警告 | 警告自体では強制決済しない |
| ロスカット | 所定の水準でポジションを強制決済する | 保有ポジションが決済対象になる |
| ゼロカット | 取引によるマイナス残高を解消する | 損失を取り戻す仕組みではない |
マージンコールは警告、ロスカットは強制決済
マージンコールは、口座の資金に余裕が少なくなったことを知らせます。ロスカットは、証拠金維持率がさらに低下した際に、保有ポジションを強制決済する仕組みです。
スタンダード・ナノ・テラ口座はマージンコール50%・ロスカット20%、マックス・ゼロ口座はマージンコール30%・ロスカット0%が基準です。
ただし、相場が急変すると、警告を確認する前にロスカット水準へ達する場合があります。 また、強制決済の価格によっては、想定以上の損失になる可能性もあります。
ゼロカットはマイナス残高を解消する仕組み
ゼロカットは、取引によって口座残高がマイナスになった場合、そのマイナス分をゼロへ戻す仕組みです。相場急変などでロスカットが間に合わず、残高を超える損失が発生した場合の追加負担を防ぎます。
例えば、決済後の残高がマイナス5,000円になった場合、ゼロカットはその残高を0円へ戻します。入金前の残高へ戻すものではありません。
ゼロカットがあっても、入金した資金や取引で得た利益は失う可能性があります。 マージンコールやロスカットを待たず、自分で損切りと取引数量を管理することが大切です。
AXIORYの証拠金維持率の計算方法
マージンコールの判定に使われる証拠金維持率は、必要証拠金に対して、有効証拠金がどれくらいあるかを示す割合です。 入金額に対する資金の残存率ではありません。
有効証拠金÷必要証拠金×100で計算
証拠金維持率は、次の式で計算します。
証拠金維持率(%)=有効証拠金÷必要証拠金×100
有効証拠金には、口座残高に含み損益などを反映した金額を使います。必要証拠金は、保有ポジションを維持するために必要な金額です。
例えば、有効証拠金が3万円、必要証拠金が2万円の場合は、次のようになります。
30,000円÷20,000円×100=150%
同じ必要証拠金でも、含み損によって有効証拠金が減ると、証拠金維持率は低下します。また、ポジションの追加やレバレッジ制限で必要証拠金が増えた場合も低下します。
マージンコールになる金額を具体例で確認
必要証拠金が2万円で一定の場合、口座別のマージンコール水準に相当する有効証拠金は、次のとおりです。
| 口座タイプ | マージンコール水準 | 水準に相当する有効証拠金 |
|---|---|---|
| スタンダード・ナノ・テラ | 50% | 10,000円 |
| マックス・ゼロ | 30% | 6,000円 |
計算式は、**「必要証拠金×マージンコール水準÷100」**です。50%なら「20,000円×50÷100=10,000円」となります。
例えば、残高5万円・クレジットなしで、含み損以外の増減を考えない場合、有効証拠金1万円は含み損4万円の状態に相当します。ここから50%を下回ると、スタンダード・ナノ・テラ口座ではマージンコールの対象になります。
ただし、実際には必要証拠金やスワップなども変動します。計算例の金額を固定の限度額と考えず、取引画面の最新の証拠金維持率を確認しましょう。
マージンコールの表示と証拠金維持率の確認方法
マージンコールへの対応が遅れないよう、取引画面で証拠金維持率を確認しましょう。残高だけでは、含み損や必要証拠金を踏まえた資金の余裕は判断できません。
MT4・MT5で確認する場所
パソコン版MT4では「ターミナル」、MT5では「ツールボックス」の「取引」タブで、口座の資金状況を確認できます。
主に確認する項目は、次のとおりです。
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 有効証拠金 | 含み損益などを反映した口座資金 |
| 証拠金 | 保有ポジションに必要な証拠金 |
| 余剰証拠金 | 有効証拠金から必要証拠金を差し引いた金額 |
| 証拠金維持率 | 有効証拠金÷必要証拠金×100 |
AXIORYは、MetaTraderでマージンコールの対象になると、ターミナルウィンドウの損益表示欄が赤色になると説明しています。
ただし、画面の配置や表示は端末・バージョンによって異なるため、色の変化だけに頼らず、証拠金維持率の数値を確認してください。
cTraderで確認する場所
cTraderでは、建玉を表示する画面で証拠金維持率を確認できます。有効証拠金や使用中の証拠金も併せて見て、資金の状態を把握しましょう。
表示位置はパソコン版・ウェブ版・スマートフォン版で異なります。利用している画面で、ポジションと口座資金の情報を確認してください。
通知を待たずに取引画面で確認する
マージンコールは、電話やメールが届いてから対応すればよいという仕組みではありません。通知方法や受信状況にかかわらず、相場が動けば証拠金維持率は変わります。
警告を確認してからロスカットまで、一定の時間が保証されるわけではありません。 ポジションを保有している間は、取引画面の数値と含み損を確認し、事前に決めた損切りルールで管理しましょう。
AXIORYでマージンコールが起こる主な原因
マージンコールは、有効証拠金が減るか、必要証拠金が増えることで、証拠金維持率が低下した場合に起こります。 主な原因は次の4つです。
含み損の拡大
保有ポジションと逆方向に価格が動くと、含み損が増えて有効証拠金が減ります。必要証拠金が変わらなくても、証拠金維持率は低下します。
例えば、必要証拠金2万円に対して有効証拠金3万円なら維持率は150%ですが、有効証拠金が1万円まで減ると50%になります。
口座残高が変わっていなくても、含み損によってマージンコールに近づく点に注意しましょう。
ロット数や保有ポジションの増加
新しいポジションを追加すると、通常は必要証拠金が増えます。有効証拠金が同じでも、必要証拠金が増えれば証拠金維持率は下がります。
また、ロット数を増やすほど、同じ値動きに対する損失額も大きくなります。複数の銘柄を保有していても、似た値動きをする組み合わせでは損失が同時に膨らむことがあります。
注文できる余剰証拠金があることと、損失に耐えられることは別です。
スプレッド拡大・スワップの支払い
スプレッドが広がると、保有ポジションの評価損益が悪化し、有効証拠金が減る場合があります。経済指標の発表時や市場の流動性が低下する時間帯では、急な拡大に注意が必要です。
また、支払いとなるスワップが積み重なると、口座資金が減ります。価格が大きく動いていなくても、保有コストによって証拠金維持率が低下する場合があります。
レバレッジ制限による必要証拠金の増加
有効証拠金による制限などで適用レバレッジが下がると、同じ取引数量でも必要証拠金が増えます。
例えば、他の条件が同じなら、レバレッジが1,000倍から500倍へ下がると必要証拠金は2倍になります。有効証拠金が変わらなければ、証拠金維持率は半分になります。
含み損だけでなく、レバレッジ変更による必要証拠金の増加も確認しましょう。 AXIORYのレバレッジ判定では、対象となる複数口座の有効証拠金が合算される点も重要です。
マージンコールが出たときの対処法
マージンコールが出たら、有効証拠金・必要証拠金・保有ポジションを確認しましょう。相場の回復を待つだけでなく、損失と取引数量を見直すことが重要です。
ポジションを縮小・決済する
ポジションの一部または全部を決済すると、通常は必要証拠金が減り、証拠金維持率の改善につながります。保有数量が減ることで、その後の値動きによる損失も抑えられます。
ただし、決済した分の含み損は確定します。証拠金維持率を上げることだけを目的にせず、残すポジションの損失リスクも確認しましょう。
新しい注文やナンピンを控える
含み損がある状態でポジションを追加すると、必要証拠金と値動きに対する損失額が増える場合があります。
ナンピンで平均取得価格を調整しても、相場がさらに逆行すれば損失は拡大します。マージンコールが出ているときは、追加注文より先に、現在の保有数量を維持できるか見直しましょう。
追加資金を入れる前に許容損失を見直す
入金や資金移動が対象口座へ反映されれば、有効証拠金が増えて証拠金維持率が改善する場合があります。ただし、ポジションを減らさなければ、その後の値動きによる損失リスクは残ります。
また、入金によってレバレッジ制限の段階が変わると、必要証拠金が増える可能性もあります。
追加資金も失う可能性を踏まえ、取引全体でいくらまで損失を許容するかを先に決めてください。 入金の反映を待つ間にロスカットされる場合もあるため、即時に改善する前提では判断しないようにしましょう。
両建ての片側決済による証拠金の変化に注意する
MT4・MT5では、同じ口座・同じ銘柄の買いと売りの必要証拠金が相殺されます。そのため、両建ての片側を決済すると、残ったポジションに必要証拠金が発生・増加する場合があります。
一方、cTraderでは、買いと売りのうち数量が多い側を基準に必要証拠金を計算します。
両建てでは、決済すれば必ず必要証拠金が減るとは限りません。 片側を外した後の必要証拠金と、残るポジションの値動きによるリスクを確認しましょう。
マージンコールを防ぐための資金管理
マージンコールを防ぐには、注文前に損失の上限を決め、取引数量を調整することが大切です。証拠金維持率に余裕があっても、大きなロットを保有していれば短時間で資金が減る可能性があります。
損切りまでの値幅からロット数を決める
先に許容損失額と損切りまでの値幅を決め、その範囲に収まるロット数を計算します。
例えば、ドル円で許容損失を2,000円、損切りまでの値幅を20pipsとする場合、0.1ロットが目安です。ドル円0.1ロットでは、1pipsの値動きによる損益が100円なので、「100円×20pips=2,000円」となります。
実際には手数料やスリッページも考慮します。必要証拠金から注文可能な最大数量を求めるのではなく、損失額から取引数量を決めましょう。
証拠金維持率だけでなく損失額も管理する
証拠金維持率は、必要証拠金に対する有効証拠金の割合です。レバレッジが高く必要証拠金が少ない場合、含み損が大きくても高い維持率が表示されることがあります。
そのため、次の項目を併せて確認しましょう。
| 確認項目 | 管理する内容 |
|---|---|
| 証拠金維持率 | マージンコール・ロスカット水準までの余裕 |
| 含み損額 | 現在発生している損失 |
| 損切り時の損失額 | 決済予定価格まで動いた場合の損失 |
| 全ポジションの合計リスク | 複数の取引が同時に逆行した場合の影響 |
「維持率が高いから安全」と考えず、口座資金に対してどれだけ損失を抱えているかも確認してください。
相場急変や週末の持ち越しに備える
重要な経済指標の発表時や週明けは、価格の急変やスプレッド拡大によって、証拠金維持率が急低下する場合があります。
こうした場面では、事前に保有数量を減らす、追加注文を控える、持ち越すポジションを見直すなどの対応が考えられます。
損切り注文も指定価格での約定を保証しません。想定より不利な価格で決済される可能性を踏まえ、資金とロット数に余裕を持たせましょう。
AXIORYのマージンコールに関するよくある質問
AXIORYのマージンコールは何%ですか?
スタンダード・ナノ・テラ口座は証拠金維持率50%、マックス・ゼロ口座は30%が基準です。入金額に対する損失率ではありません。
マージンコールが出ると強制決済されますか?
マージンコール自体では強制決済されません。 さらに証拠金維持率が下がり、ロスカット水準に達すると強制決済の対象になります。
マージンコールが出たら追加入金は必須ですか?
必須ではありません。ポジションの縮小・決済も対応方法です。追加入金を検討する場合は、追加資金も含めた許容損失額を見直しましょう。
マージンコールと追証は同じですか?
異なります。AXIORYのマージンコールは証拠金維持率低下の警告で、追証の請求ではありません。また、取引によるマイナス残高にはゼロカットの仕組みがあります。
メールや電話で通知されますか?
電話やメールの通知を前提にせず、取引画面で確認してください。AXIORYは、MetaTraderでマージンコールの対象になると、損益表示欄が赤色になると説明しています。
証拠金維持率が高ければ安全ですか?
維持率だけでは判断できません。 必要証拠金が少ない場合、含み損が大きくても高い数値になることがあります。損失額と保有数量も併せて確認しましょう。
マージンコールからロスカットまで時間はありますか?
一定の時間は保証されません。相場急変時には、短時間でロスカット水準に達する場合があります。警告を待たず、事前に損切りとロット数を管理することが大切です。
まとめ
AXIORYのマージンコールは、証拠金維持率の低下を知らせる警告です。スタンダード・ナノ・テラ口座は50%、マックス・ゼロ口座は30%が基準で、警告自体では強制決済されません。
ただし、さらに維持率が低下するとロスカットの対象になります。相場急変時には対応する時間がない場合もあるため、通知を待たずに取引画面で資金状況を確認しましょう。
マージンコールが出たときは、追加入金だけで対応しようとせず、ポジションの縮小・決済と許容損失額を見直すことが重要です。注文前に損切りまでの値幅からロット数を決め、証拠金維持率と損失額の両方を管理しましょう。
