XMのpips計算 - MT4/5での表示方法や1ピプスの価値、無料計算ツールの使い方を解説

XMでFXトレードするときの値動きを表す単位「pips」。

ピップ/ピプス/ピップスと呼ばれます。

ここでは海外FX「XM」でのpipsについて解説していきます。

XMのpipsとは？

XM限定のものではありませんが、「pips」は「ピプス/ピップス/ピップ」と呼ばれる値動きの単位です。

FXではさまざまな国の通貨同士で為替取引できます。

日本人に馴染みのあるドル円（USDJPY）であれば、1pips＝0.01円、ユーロドル（EURUSD）であれば1pips＝0.0001ドルとなります。

このように、通貨ペアによって値動きの単位が異なるため、為替の値動きに対する共通の単位として「pips」が使われています。
（FXに限らずXMでトレード可能な商品すべてで利用する単位です）

日本円の1円なら0.01円＝昔の単位なら1銭です。

対して、その他の外国通貨は0.0001単位となっています。

トレード時はロット（lot）という単位で注文するため、ロット数や業者側の決めた通貨単位によって1pipsの金額が変わります。

ここまでの簡単な解説では、初心者の方は付いてこれていないかもしれませんね...。

次からもう少し詳しく解説していきます。

XMの1pipsは価値・利益はいくら？

取引量の多いメジャーな通貨の1pipsあたりの価格は以下のとおりです。

日本円は0.01単位、それ以外の通貨は0.0001単位となります。

FXでは、GBP（イギリスポンド）、CHF（スイスフラン）、CAD（カナダドル）、AUD（オーストラリアドル）、NZD（ニュージーランドドル）、ZAR（南アフリカランド）といった通貨もトレードできます。

これらも0.0001単位ですね。

よって、1pips＝0.0001（通貨ごとの単位）となります。

仮にEURUSDで買い注文し、1ピプス上昇した場合の利益は0.0001ドルとなります。

なお、注文ロット数や口座の通貨単位などによっても利益が違ってきます。

XMの口座タイプ＆通貨ペア別1pipsの利益

ここでは、XMで選べる4つの口座タイプそれぞれについて、主要通貨ペアごとに1ロットと0.01ロット注文したときの1ピプス変動時の利益を計算した結果を一覧表にしてあります。

なお、すべて記事作成時点のレート「1ドル＝137.5円」で計算しているため、このページにアクセスした時点のレートとは異なるともいます。

目安としてご覧ください。

通貨ペア	マイクロ口座 (1000通貨単位)	スタンダード口座 極(KIWAMI)口座 XMゼロ口座 (10万通貨単位)
USDJPY EURJPY GBPJPY AUDJPY CHFJPY NZDJPY	1 lot＝10円 0.01 lot＝0.1円	1 lot＝1000円 0.01 lot＝10円
EURUSD GBPUSD AUDUSD CADUSD NZDUSD	1 lot＝13.75円 0.01 lot＝0.14円	1 lot＝1375円 0.01 lot＝13.75円
USDCHF EURCHF GBPCHF AUDCHF	1 lot＝14.24円 0.01 lot＝0.14円	1 lot＝1423円 0.01 lot＝14.24円
EURCAD AUDCAD GBPCAD	1 lot＝11円 0.01 lot＝0.11円	1 lot＝1054円 0.01 lot＝10.55円
EURAUD GBPAUD	1 lot＝9.48円 0.01 lot＝0.09円	1 lot＝947円 0.01 lot＝9.48円
USDZAR EURZAR	1 lot＝0.81円 0.01 lot＝0.01円	1 lot＝81.45円 0.01 lot＝0.81円
USDTRY EURTRY	1 lot＝0.74円 0.01 lot＝0.01円	1 lot＝75.74円 0.01 lot＝0.75円
USDMXN	1 lot＝0.69円 0.01 lot＝0.01円	1 lot＝68.66円 0.01 lot＝0.69円

ほかにも、SGD（シンガポールドル）、CNH（中国元）、RUB（ロシアルーブル）、HKD（香港ドル）といった通貨ペアもXMでは扱っています。

このように注文規模（ロット数）によって1pipsあたりの利益（価値）は違ってきます。

興味ある方は次で紹介するXMの計算ページでJPYの価値をチェックしてみてくださいね。

XMでのpips価値の計算方法

現在のレートで1pipsがいくらか計算する方法

「pipsの詳しい計算方法はどうでもいい！いますぐいくらか結果だけ知りたい！」という方はXM公式サイトの計算ツールを利用しましょう。

4項目入力するだけで1ピプスあたりのJPYとUSD換算での金額が算出されます。

では、XM計算ツールの使い方を解説していきます。

XM公式のpips計算ツールの使い方

上のリンクをクリック（タップ）するとXMが提供しているさまざまな計算ツールのあるページが開きます↓

そこで「ピップ値計算ツール」の「詳細を読む」を押しましょう。

すると以下の入力ページが開きます。

ちなみに上の例では以下の条件でピプス計算しています。

おそらく口座の通貨設定は日本円（JPY）になっている思います。

そして口座タイプも、ほとんどの方はスタンダード口座を選んでいるため、実際に入力するのは2項目だけですね。
（マイクロ口座を選ぶと金額が100分の1になります）

通貨ペアとロットだけ入力すれば、あなたの口座の通貨に合わせた金額込みで結果を表示してくれます。

XM計算ツールの入力内容

基本通貨は日本人なら「JPY」を選ぶことが多いでしょう。

USDでやEURでも構いませんが、実際にトレードするときは入出金時に日本円へと交換するため余計な為替手数料がかかります。

口座タイプはマイクロ/スタンダード/ゼロから使う予定のものを選びましょう。

最後に注文するロット数を指定して「計算する」ボタンを押せばOKです。

すると1pipsあたりの口座で設定している通貨と、USD（米ドル）での金額が算出されます。

なお、上の画像例では口座の基本通貨がJPYですので、JPYとUSD値になっています。

XM計算ツールで主要通貨ペアの1pips値を算出した結果

上の欄でも紹介しましたが、計算ツールでもう一度算出してみました。

価格は四捨五入してあります。

また、記事投稿時点の為替レートで計算したもののため、あくまで参考までとしてください。

【スタンダード口座/極/XMゼロ口座】(10万通貨)

通貨ペア	0.01ロット	0.1ロット	1ロット
USDJPY (米ドル/円)	10円	100円	1000円
EURJPY (ユーロ/円)	10円	100円	1000円
AUDJPY (豪ドル/円)	10円	100円	1000円
EURUSD (ユーロ/米ドル)	0.1ドル	1ドル	10ドル
AUDUSD (豪ドル/米ドル)	0.1ドル	1ドル	10ドル
GBPUSD (ポンド/米ドル)	0.1ドル	1ドル	10ドル
USDCAD (米ドル/カナダドル)	0.1ドル	1ドル	10ドル
AUDCAD (豪ドル/カナダドル)	0.1ドル	1ドル	10ドル
EURCAD (ユーロ/カナダドル)	0.1ドル	1ドル	10ドル

通貨ペアの後ろの通貨が同じなら金額も同じですね。

【マイクロ口座】(1000通貨)

通貨ペア	0.01ロット	0.1ロット	1ロット
USDJPY (米ドル/円)	0.1円	1円	10円
EURJPY (ユーロ/円)	0.1円	1円	10円
AUDJPY (豪ドル/円)	0.1円	1円	10円
EURUSD (ユーロ/米ドル)	0.00ドル	0.01ドル	0.1ドル
AUDUSD (豪ドル/米ドル)	0.00ドル	0.01ドル	0.1ドル
GBPUSD (ポンド/米ドル)	0.00ドル	0.01ドル	0.1ドル
USDCAD (米ドル/カナダドル)	0.00ドル	0.01ドル	0.1ドル
AUDCAD (豪ドル/カナダドル)	0.00ドル	0.01ドル	0.1ドル
EURCAD (ユーロ/カナダドル)	0.00ドル	0.01ドル	0.1ドル

スタンダード・XMゼロ口座の100分の1単位での注文になるマイクロ口座は0.01ロット注文だとpips値がでないものもあります。

為替相場が1pips動いただけではあまり稼げないのがわかると思います。

その分資金を溶かす可能性は低くなるメリットもあります。

ですが、FX投資をやる以上、1か月あたり最低でもバイト代・パート代くらいは稼ぎたいのではないでしょうか。

その場合、マイクロ口座ではかなり大きなロットで注文することになります。

となると、口座へ入金しておく金額も大きくなるため、資金に余裕がない方は厳しいはずです。

XMで口座開設するなら、トレード資金1万円程度でも始められるスタンダード口座をおすすめします。

ただし、推奨金額としては最低5万くらい入れておきたいところです。

そうすれば入金ボーナスが5万もらえるため、合計で残高10万スタートとなりかなり稼ぎやすくなります。

自分で1pipsの利益を計算する方法

1pipsの利益計算は次のように算出します。

日本円の場合

XMスタンダード口座（10万通貨単位）でUSDJPYを0.11ロット注文した場合は、次のようになります。

1ロットなら10万、0.01ロットなら1000円ですね。

外国通貨の場合

XMスタンダード口座（10万通貨単位）でEURUSD（1ドル＝1.1ユーロ）を0.1ロット注文したなら次にようになります。

日本円に換算するなら11ユーロにEURJPYのレートを乗算して計算しましょう。

取引状況からpips値を計算する方法

注文状況から現在のピプス値を計算する方法は以下の公式を使いましょう。

一例としてXMスタンダード口座を使っているときに以下の条件だった場合で計算してみましょう。

このときのピプス値を計算するとこのようになります。

XM取引ツール(MT4/MT5)でpips表示する方法

パソコン版とスマホアプリ版それぞれでピプス表示方法を解説していきます。

【パソコン版】
XMの取引ツールでpips表示する手順

これでピプス表示できます。

【スマホ版】
XMアプリのpips表示方法は？

残念ながらできません。

ピプス表示に対応するのはパソコン版ツールのみです。

XMのゴールド・シルバー取引のpips計算

FXトレーダーにも人気の貴金属銘柄「ゴールド」と「シルバー」での取引。

これらはXMでの通貨ペアがUSD（米ドル）だけになっているため、ゴールドとUSD、シルバーとUSDというペアでトレードしていきます。

ゴールドと日本円やユーロ、シルバーと日本円やユーロといったペアはXMにはありません。

なおゴールド・シルバーは1トロイオンス（約31グラム）あたりのUSD価格となります。

ゴールド・シルバーの1pipsの利益（価値）

ゴールド・シルバーのpips計算方法

FXの通貨ペアと同じで注文状況から現在のピプス値を計算する公式をそのまま使います。

たとえばXMスタンダード口座で次のようにゴールドを注文していたとして計算してみます。

このときのピプス値を計算すると次にようになります。

【XM口座タイプ別】ゴールド・シルバーの1pips値を比較

ペア	マイクロ口座 (1000通貨単位)	スタンダード口座 極(KIWAMI)口座 XMゼロ口座 (10万通貨単位)
ゴールド GOLD	1lot＝0.11ドル 0.01lot＝0ドル	1lot＝10ドル 0.01lot＝0.1ドル
シルバー SILVER	1lot＝0.5ドル 0.01lot＝0.01ドル	1lot＝50ドル 0.01lot＝0.5ドル

かなりボラリティ（値動きの激しさ）が高いため稼ぎやすいい反面、資金を失うリスクも大きくなります。

FXの通貨ペアならGBP（英ポンド）を含んだものもボラリティが高くこれまで数々のトレーダーの資金を溶かしてきたことから殺人通貨と呼ばれるほど。

勝てるトレーダーにとっては稼ぎやすくなりますが、FX初心者は手を出さないことをおすすめします。

pipsを目安にした損切りリスク

FXトレードするときに逆指値を入れて注文する方も多いと思います。

たとえば自分が思っているより50pips逆行したとき損切りする、といった感じですね。

これを設定しておけば余程の急変動がない限りきっちりポジションが清算されるため損失を計画通りに抑えられます。

ただしピプス値の幅で決めることはおすすめしません。

いつも同じ通貨ペアで取引しているならまだいいのですが、複数の通貨ペアでトレードしていると損失額が違ってしまいます。

損切りするピプス幅はトレード資金の3％など失っても精神的ダメージが少ない範囲に抑えるのが王道です。

そこで逆指値を入れるピプス値から注文ロット数を決めることをおすすめします。

損失許容額と逆指値pips幅から注文ロットを計算する方法

計算方法はXM計算ツールで0.01ロットあたりの1pips価格を算出し、自分が受け入れられる損失額で割って算出しましょう。

たとえばこんな条件の場合で計算してみます。

このとき30pips逆行したときの損失額が5000円に収まるロット数で注文したいわけです。

そこでXM計算ツールを使うと1pips＝10円でした。

となると、0.01ロットで注文した場合「10円×30pips＝300円」となります。

あとは5000円÷300円＝約16.6倍にすればいいだけですね。

結果、0.01ロット×16.6倍≒0.16ロットで注文すればOKとなるわけです。

XMのpips計算に関するQ&A

まとめ

XMのpips計算について解説しました。

計算方法は自分でも計算できるに越したことはありません。

ただし、XM公式提供のツールを利用したほうが手っ取り早いです。

また、取引ツールでpips表示があるのはパソコン版ツールのみですので注意してください。