AXIORYで利益が出たものの、「いくらから確定申告が必要?」「取引履歴はどこで確認する?」と迷っていませんか。
AXIORYの取引は、出金した金額だけを見ても年間所得を計算できません。まずは取引ツールから対象年の履歴を取得し、決済済みの損益やスワップなどを整理する必要があります。
また、AXIORYの利益を国内FXと同じ申告分離課税として入力すると、税区分を誤るおそれがあります。この記事では、申告が必要になる条件から年間損益の確認、e-Taxでの申告まで、AXIORYを利用する人向けに順番に解説します。
AXIORYの利益は確定申告が必要?
AXIORYで取引して利益が出た場合、日本の居住者はその利益を所得として扱います。ただし、利益が出た人全員に確定申告が必要になるわけではありません。給与など、ほかの所得や申告状況と合わせて判断します。
判定に使うのは、AXIORYから出金した金額ではなく、その年の取引による所得です。年間の決済済み損益などを集計し、必要経費を差し引いて確認します。
AXIORYで確定申告を考えるときは、次の3点を分けて確認しましょう。
- その年に決済した取引などで所得がいくら発生したか
- 給与以外の所得がAXIORYのほかにもあるか
- 住宅ローン控除の初年度など、別の理由で確定申告をするか
たとえば、AXIORYの利益を出金せずに口座へ残していても、決済によって所得が発生していれば申告の判定対象になります。反対に、自己資金を口座から出金しただけなら、その出金額がそのまま利益になるわけではありません。
また、年末時点で保有しているポジションの含み益と、決済して確定した利益は区別が必要です。年間損益を調べる際は、口座残高の増減だけで判断せず、対象年の取引履歴を確認しましょう。
具体的にどのような人が確定申告を必要とするかは、次の見出しで給与所得者などに分けて解説します。
AXIORYで確定申告が必要になる人・不要な人
AXIORYの所得について確定申告が必要かどうかは、会社員かどうか、ほかに所得があるか、別の理由で確定申告をするかによって変わります。
ここでいう「所得」は出金額ではありません。AXIORYの年間損益などから必要経費を差し引いた金額です。
| 状況 | 所得税の確定申告の目安 |
|---|---|
| 給与を1か所から受け取り、年末調整が済んでいる人 | AXIORYを含む給与・退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると、原則として必要 |
| 上記の人で、給与・退職所得以外の所得の合計が20万円以下 | それだけを理由とする所得税の確定申告は原則不要 |
| 医療費控除などのために確定申告をする人 | AXIORYの所得が20万円以下でも、申告書に含める |
| 個人事業主など、給与所得者の申告不要制度を使えない人 | 「20万円以下なら不要」とは判断できない |
会社員はAXIORY以外の所得も合算する
年末調整を受けている会社員は、AXIORYだけで20万円を超えたかどうかではなく、給与・退職所得以外の所得を合計して判断します。
たとえば、AXIORYの所得が15万円、別の副業による所得が10万円なら、合計は25万円です。この場合、AXIORY単独では20万円以下でも、原則として所得税の確定申告が必要になります。
20万円以下でも住民税の申告が必要になる
会社員が所得税の確定申告をしなくてよい場合でも、住民税には同じ「20万円以下なら申告不要」という扱いはありません。AXIORYの所得がある場合は、住所地の市区町村への住民税申告が必要になることがあります。
また、医療費控除などを受けるために所得税の確定申告をする場合は、20万円以下のAXIORYの所得も含めて申告します。
「AXIORYの利益が20万円以下なら何も申告しなくていい」とは考えず、所得税と住民税を分けて確認しましょう。
確認根拠:国税庁「給与所得者で確定申告が必要な人」、横浜市「市民税・県民税の申告について」
AXIORYの利益に適用される税金と国内FXとの違い
AXIORYで得たFX取引の利益は、一般的に総合課税の「雑所得」として扱います。国内の登録業者で行うFX取引に適用される、申告分離課税とは税区分が異なります。
| 比較項目 | AXIORY | 国内の登録業者で行うFX |
|---|---|---|
| 一般的な税区分 | 総合課税の雑所得 | 申告分離課税の「先物取引に係る雑所得等」 |
| 所得税率 | 課税所得に応じて5~45% | 15% |
| 住民税 | 総合課税として計算 | 5% |
| 復興特別所得税 | 所得税額に対して別途課税 | 所得税額に対して別途課税 |
| 損失の繰越控除 | 国内FXと同じ3年間の繰越控除は利用できない | 一定の要件を満たせば3年間繰り越せる |
AXIORYの利益は給与などと合わせて税額を計算する
総合課税では、AXIORYの雑所得を給与所得などと合わせ、所得控除を差し引いた課税所得に応じて所得税を計算します。所得税率は5~45%の7段階で、所得が増えるほど高い税率が適用される仕組みです。
ただし、「AXIORYの利益全額に45%がかかる」という意味ではありません。所得税は、課税所得の各段階に対応する税率で計算します。
国内FXの一律20.315%をAXIORYに当てはめない
国内の登録業者で行うFX取引では、所得税15%・住民税5%に復興特別所得税を加えた20.315%という税率が一般的に案内されています。
AXIORYの利益を申告する際に、この税率をそのまま当てはめて「先物取引に係る雑所得等」として入力しないようにしましょう。税額だけでなく、損失を通算・繰り越せる範囲も異なります。
なお、上の税率比較は2026年分の所得を前提としています。2027年分以降は復興特別所得税などの制度変更があるため、申告する年の税率で計算する必要があります。
税区分と税率の確認元:国税庁のFX課税関係と所得税率
AXIORYで申告する年間損益の計算方法
AXIORYの年間損益は、1月1日から12月31日までに所得として計上する取引の損益を集計します。口座への入金額、出金額、年末の口座残高だけで計算しないことが重要です。
まずはMT4・MT5・cTraderの取引履歴を取得し、次の項目を確認します。
| 履歴の項目 | 集計するときの扱い |
|---|---|
| 決済済み取引の損益 | 年間損益に含める |
| スワップ・取引手数料 | 履歴への反映方法を確認し、年間損益に含める |
| 自分が入金・出金した資金 | 取引利益として集計しない |
| 年末時点の未決済ポジションの含み損益 | 決済済み損益とは分けて確認する |
複数口座の損益を合算する
AXIORYでMT4用口座とMT5用口座などを併用している場合、1口座の履歴だけでは年間損益を把握できません。対象年に取引した口座ごとの履歴を取得し、損益を合算します。
たとえば、MT4口座で30万円の利益、MT5口座で10万円の損失が確定していれば、両口座を合わせた取引損益は20万円です。
このとき、取引履歴の損益欄に手数料やスワップがすでに含まれている場合は、同じ金額をもう一度差し引かないようにします。
口座通貨が外貨なら日本円に換算する
AXIORYでは日本円のほか、米ドル・ユーロ建ての口座も利用できます。外貨建ての損益を日本の確定申告に使う際は、所得として計上すべき日の為替相場に基づき、日本円に換算します。
「年末のドル円レートを年間利益の全額に掛ける」といった方法で一括計算すると、各取引が発生した日の円換算額とずれる可能性があります。取引日と換算に用いたレートが後から分かるよう、記録を残しましょう。
年間損益を整理したら、AXIORYの取引による所得を次のように計算します。
AXIORYの所得=円換算した年間の取引損益-取引損益に含まれていない必要経費
AXIORYのMT4で年間取引履歴を取得する方法
AXIORYのMT4口座では、パソコン版MT4の「口座履歴」から対象年の取引を表示し、レポートとして保存できます。
確定申告に使う場合は、直近の取引だけでなく、申告する年の1月1日から12月31日までを指定しましょう。
MT4の口座履歴で期間を指定する
- パソコン版MT4にAXIORYの取引口座でログインする
- 画面下部の「ターミナル」を開く
- 「口座履歴」タブを選択する
- 履歴の一覧上で右クリックする
- 「期間のカスタム設定」を選ぶ
- 開始日を1月1日、終了日を12月31日に設定する
- 表示された履歴が対象年のものか確認する
「ターミナル」が見当たらない場合は、画面上部の「表示」から開けます。MT4では、指定した期間に決済した注文の履歴が表示されます。
年間取引レポートを保存する
対象年の履歴が表示されたら、一覧上で再度右クリックし、「レポートの保存」または「詳細レポートの保存」を選択します。保存先とファイル名を指定すると、HTML形式のレポートを保存できます。
詳細レポートには取引成績に関する追加情報も含まれます。確定申告用に損益を確認する際は、どちらの形式でも決済済み取引の内容を確認してください。
保存後は損益の内訳を確認する
レポートを保存したら、取引による損益だけでなく、スワップ、手数料、入出金の記録も確認します。入金や出金の金額を取引利益として足さないことが重要です。
AXIORYにMT4口座を複数持っている場合は、口座ごとにログインして同じ手順を繰り返します。対象年に取引した口座の履歴をすべて取得してから、年間損益を合算しましょう。
AXIORYのMT5で年間取引履歴を取得する方法
AXIORYのMT5口座では、パソコン版MT5の「ツールボックス」にある「履歴」から、対象年の取引を確認できます。MT4の「口座履歴」とは画面名やレポートの保存メニューが異なります。
MT5の履歴を対象年に絞る
- パソコン版MT5にAXIORYの取引口座でログインする
- 画面下部の「ツールボックス」を開く
- 「履歴」タブを選択する
- 履歴上で右クリックし、期間を指定するメニューを開く
- 開始日を1月1日、終了日を12月31日に設定する
- 対象年の注文・約定履歴が表示されているか確認する
「ツールボックス」が表示されていない場合は、画面上部の「表示」メニューから開けます。
取引レポートを保存する
期間を指定した後、履歴上で右クリックして「レポート」を選択し、保存形式と保存先を指定します。
MT5の履歴には、注文を示す「注文」と、実際に約定した取引を示す「約定」があります。レポートを確認するときは、注文件数だけを利益の件数として数えず、実際の約定と損益を確認しましょう。
手数料や入出金を分けて確認する
MT5の取引レポートには、損益のほかにスワップ、手数料、入出金の情報も表示されます。ただし、レポート内の集計項目によっては、利益・損失にスワップや手数料がすでに含まれています。
年間損益を計算する際は、同じ手数料を二重に差し引かず、入出金も取引利益に加えないようにします。
AXIORYでMT5口座を複数利用している場合は、各口座の履歴を取得して合算してください。MT4口座やcTrader口座も併用しているなら、その履歴も別途必要です。
AXIORYのcTraderで年間取引履歴を取得する方法
AXIORYのcTrader口座では、「履歴」から対象年の取引を表示し、取引明細を保存できます。cTraderの履歴には、決済時刻のほか、スワップ・手数料・手数料反映後の損益も表示されます。
cTraderの履歴で対象年を指定する
- AXIORYのcTrader口座でプラットフォームにログインする
- 取引画面の「履歴」を開く
- 期間設定でカスタム期間を選択する
- 開始日を1月1日、終了日を12月31日に設定する
- 対象年の決済済み取引が表示されているか確認する
履歴を確認するときは「開始時刻」ではなく、「決済時刻」にも注目してください。前年に建てたポジションを対象年に決済した場合、開始した年だけで履歴を探すと見落とす可能性があります。
取引明細を保存する
期間を指定したら、履歴画面の「取引明細」を選択します。表示された明細はHTML形式などで確認でき、保存操作からCSV形式でも保存できます。
保存後は、期間が対象年になっているか、取引が途中で欠けていないかを確認しましょう。AXIORYでcTrader口座を複数持っている場合は、口座ごとに明細を取得します。
手数料を二重に差し引かない
cTraderの履歴には、手数料などを反映する前の損益と、反映した後の損益が表示されます。手数料反映後の損益を集計するなら、スワップや取引手数料をもう一度差し引いてはいけません。
また、自分が入金・出金した資金は取引利益と分けて確認します。MT4口座やMT5口座も使っている場合は、それぞれの年間履歴を取得し、全口座の損益を合算しましょう。
AXIORYの確定申告に必要な書類・記録
AXIORYの確定申告では、年間所得の計算に使った取引履歴と、経費の根拠となる記録を準備します。会社員の場合は、給与の源泉徴収票に記載された金額も申告書の入力に必要です。
| 書類・記録 | 用途 |
|---|---|
| AXIORYの年間取引履歴 | 決済済み損益・スワップ・手数料の確認 |
| 利用した全口座の履歴 | MT4・MT5・cTraderなど、口座ごとの損益を合算 |
| 外貨建て損益の円換算記録 | 米ドル・ユーロ建て口座の申告額を計算 |
| 必要経費の領収書・利用明細 | 経費の金額と取引との関係を確認 |
| 給与の源泉徴収票 | 会社員が給与所得などを入力 |
| 各種控除の証明書 | 該当する所得控除を申告 |
取引履歴は対象年に利用した全口座分をそろえる
AXIORYで複数の口座を利用した場合、1口座のレポートだけでは年間所得を計算できません。
MT4・MT5・cTraderの各口座から、対象年の履歴を取得してください。途中で取引ツールや口座タイプを変更した場合も、変更前の口座で取引した履歴が必要です。
経費は支払額と取引との関係がわかるようにする
書籍やEA、VPSなどを必要経費に含める場合は、購入日・金額・内容がわかる領収書や利用明細を保存します。
パソコンや通信費のように私用でも使うものは、支払額の全額を自動的に経費にできるわけではありません。AXIORYの取引に使った割合を説明できるよう、計算の根拠も残しておきましょう。
取引履歴は申告書に必ず添付するとは限らない
年間取引履歴は、申告額を正確に計算し、後から内容を確認するための大切な記録です。ただし、履歴を取得したら必ずそのファイルを確定申告書に添付する、という意味ではありません。
申告に使った金額の計算表と元の取引履歴を、後から照合できる形で保存しておくと安心です。
AXIORYの利益を確定申告する手順
AXIORYの利益は、年間取引履歴から日本円で所得を計算したうえで、確定申告書に入力します。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば、画面に沿って申告書を作成し、e-Taxで提出できます。
申告前にAXIORYの年間所得を計算する
まず、対象年に利用したすべてのAXIORY口座の取引履歴を取得します。決済済み取引などの損益、スワップ、手数料を確認し、必要経費も整理してください。
米ドル・ユーロ建て口座を利用している場合は、申告額を日本円に換算します。会社員は給与の源泉徴収票、控除を申告する人は該当する証明書も手元に用意しましょう。
確定申告書等作成コーナーで入力する
申告書を作成する流れは、以下のとおりです。
- 申告する年分の所得税の申告書を選ぶ
- 氏名・住所などの基本情報を入力する
- 給与所得など、AXIORY以外の所得を入力する
- 総合課税の「雑所得(その他)」にAXIORYの所得を入力する
- 該当する所得控除を入力する
- 計算された税額と入力内容を確認する
- e-Taxで送信するか、申告書を印刷して提出する
AXIORYの取引を、国内FXで使う申告分離課税の「先物取引に係る雑所得等」に入力しないことが重要です。
「雑所得(その他)」では、収入金額や必要経費などを、年間損益の計算内容に合わせて入力します。取引履歴の手数料が損益にすでに反映されている場合は、経費として重複入力しないようにしましょう。
提出後は申告内容と計算資料を保存する
申告書を提出したら、申告書の控え、AXIORYの取引履歴、円換算や経費の計算資料を保存します。e-Taxで提出した場合は、送信結果も確認してください。
税額が発生した場合は、申告書を提出するだけで終わりではなく、納付も必要です。
AXIORYの確定申告で経費にできるもの
AXIORYの取引による所得を計算するときは、収入を得るために必要だった支出を経費にできる場合があります。ただし、「FXに関係がありそう」というだけで、購入額の全額を経費にできるわけではありません。
| 支出の例 | 経費を判断するポイント |
|---|---|
| EA・インジケーターの購入費 | AXIORYの取引に使用したか |
| VPSの利用料金 | EAの稼働など、取引のために利用したか |
| FX関連の書籍・有料情報 | 取引に必要な内容か |
| パソコン・周辺機器 | 私用と取引用の割合を区別できるか |
| インターネット・通信費 | 取引に使った部分を区別できるか |
| 取引手数料 | 取引履歴の損益にすでに反映されていないか |
EAやVPSなど、取引に使った支出を整理する
たとえば、AXIORYのMT4口座で利用するEAの購入費や、そのEAを稼働させるVPSの利用料金は、取引との関係を確認しやすい支出です。購入した事実だけで判断せず、何に使用したかと支払額がわかる記録を残しましょう。
私用と兼用するものは取引用の部分を分ける
パソコンやインターネット回線を私用でも使っている場合、支払額の全額を取引の経費として計上することはできません。
取引に使った時間や利用状況などを基に、取引用の部分を合理的に分けます。高額なパソコンなどは購入した年に全額を経費にできるとは限らず、資産として処理する場合もあります。
取引手数料は二重に差し引かない
AXIORYの取引レポートで手数料を反映した後の損益を集計しているなら、その手数料を申告書の必要経費にもう一度入力してはいけません。
経費を集計するときは、領収書や利用明細に加え、取引との関係や私用分を除いた計算方法を記録しておきましょう。
AXIORYの損失と他の所得は通算できる?
AXIORYで年間損失が出た場合、給与所得や事業所得からその損失を差し引くことはできません。また、国内FXの利益とAXIORYの損失を通算することもできません。
一方、AXIORYで複数の取引口座を利用している場合は、それぞれの損益を合算して年間の取引結果を計算します。
| 組み合わせ | 損益の扱い |
|---|---|
| AXIORYの口座同士 | 同一年の損益を合算する |
| AXIORYと、同じ総合課税の雑所得に該当する取引 | 雑所得の範囲内で損益を計算できる |
| AXIORYの損失と給与所得 | 通算できない |
| AXIORYの損失と事業所得 | 通算できない |
| AXIORYの損失と申告分離課税の国内FX利益 | 通算できない |
複数のAXIORY口座は損益を合算する
たとえば、AXIORYのMT4口座で40万円の利益、MT5口座で15万円の損失が確定した場合、両口座を合わせた取引損益は25万円です。
一方の口座だけを見て申告額を決めず、対象年に利用したすべての口座の履歴を確認しましょう。
国内FXの利益とは税区分が異なる
国内の登録業者で行うFX取引は、一般的に申告分離課税の「先物取引に係る雑所得等」に該当します。AXIORYの取引は一般的に総合課税の雑所得として扱うため、両者の損益を一緒に計算できません。
「どちらもFXだから通算できる」と考えないようにしましょう。
国内FXと同じ3年間の損失繰越控除は使えない
国内FXでは、一定の要件を満たせば、控除しきれなかった損失を翌年以降3年間繰り越せます。しかし、この制度をAXIORYの損失にそのまま適用することはできません。
AXIORYで損失が出た年は、その年の総合課税の雑所得の範囲で損益を整理し、給与から差し引いたり、国内FXの損失繰越制度に含めたりしないことが重要です。
AXIORYの確定申告で間違えやすいポイント
AXIORYの確定申告では、税区分だけでなく、年間損益の集計方法にも注意が必要です。特に間違えやすいのは、次の6点です。
- 国内FXと同じ申告分離課税で入力する
- 出金額をそのまま利益として申告する
- 複数口座のうち、1口座の履歴だけを集計する
- スワップや手数料を二重に計算する
- 外貨建ての損益を円換算せずに入力する
- 「20万円以下なら住民税も申告不要」と考える
国内FXと同じ税区分で入力しない
AXIORYのFX取引による利益は、一般的に総合課税の雑所得として扱います。国内FXの記事や申告例を見ながら入力すると、「先物取引に係る雑所得等」を選んでしまう可能性があります。
出金額ではなく年間の所得を確認する
確定申告の判定に使うのは、AXIORYから銀行口座へ出金した金額ではありません。
利益を口座に残したままでも所得が発生している場合があります。反対に、出金額に自分が入金した資金が含まれていても、その資金が利益になるわけではありません。
利用した口座の履歴をすべて集計する
MT4・MT5・cTraderや複数の追加口座を利用した場合は、対象年に取引した口座の履歴をすべて取得します。利益が出た口座だけでなく、損失が出た口座も集計してください。
手数料とスワップの反映方法を確認する
レポートの「手数料反映後の損益」を使ったうえで、手数料をもう一度経費として差し引くと、所得を少なく計算してしまいます。
損益欄に何が含まれているかを確認し、同じ金額を二重に足したり差し引いたりしないようにしましょう。
外貨建て口座は円換算の記録を残す
米ドル・ユーロ建て口座の損益は、日本円で申告額を計算します。換算した日付、使用した為替レート、元の外貨額が照合できるようにしておきましょう。
また、外貨を保有・両替して為替差損益が生じる場合は、FX取引自体の損益とは分けて確認が必要です。
20万円ルールは所得税の申告不要制度
年末調整済みの会社員について、「給与以外の所得が20万円以下なら所得税の確定申告が原則不要」となる場合があります。しかし、住民税の申告まで不要になるわけではありません。
所得税の確定申告をしない場合も、住所地の市区町村への住民税申告を確認してください。
AXIORYの確定申告に関するよくある質問
AXIORYの利益はいくらから確定申告が必要ですか?
年末調整が済んでいる会社員は、AXIORYを含む給与・退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると、原則として所得税の確定申告が必要です。
20万円はAXIORYからの出金額ではなく、損益から必要経費を差し引いた「所得」の額です。また、20万円以下でも住民税の申告が必要になる場合があります。
AXIORYから出金していなければ申告しなくていいですか?
いいえ。出金していなくても、取引を決済して所得が発生していれば申告の判定対象になります。
出金額や口座残高だけで判断せず、対象年の取引履歴を確認してください。
年末時点の含み益も年間利益に含めますか?
未決済ポジションの含み益は、決済して確定した取引損益と区別します。年末に保有しているポジションの評価額を、決済済み利益としてそのまま足さないようにしましょう。
AXIORYの年間取引履歴はどこで取得できますか?
利用しているMT4・MT5・cTraderの履歴画面から、対象年の期間を指定して取得できます。
複数の取引口座を利用した場合は、口座ごとに履歴を取得して損益を合算します。
AXIORYの利益に国内FXと同じ20.315%の税率が適用されますか?
いいえ。AXIORYのFX取引による利益は、一般的に総合課税の雑所得として扱います。国内の登録業者で行うFX取引と同じ申告分離課税の税率を、AXIORYにそのまま当てはめないでください。
AXIORYの損失を給与所得から差し引けますか?
いいえ。AXIORYの損失を給与所得から差し引くことはできません。
同一年のAXIORYの複数口座の損益は合算しますが、給与所得との損益通算は別の扱いです。
AXIORYの損失は翌年以降に繰り越せますか?
国内FXに適用される3年間の損失繰越控除を、AXIORYの損失にそのまま利用することはできません。
米ドル・ユーロ建て口座の損益はそのまま入力できますか?
いいえ。日本の確定申告では日本円で金額を計算します。
外貨額だけでなく、円換算に用いた日付と為替レートも記録しておきましょう。
AXIORYのEAやVPSの費用は経費になりますか?
AXIORYの取引に必要な支出であれば、経費にできる場合があります。ただし、私用でも使うものは取引用の部分を分ける必要があります。
購入日、金額、利用目的がわかる記録を残してください。
まとめ:AXIORYの年間取引履歴から損益を集計して申告しよう
AXIORYの確定申告では、出金額ではなく、対象年の取引履歴を基に年間所得を計算します。MT4・MT5・cTraderや追加口座を併用した場合は、利用した口座すべての損益を集計してください。
申告までの流れは、以下のとおりです。
- 対象年に利用した全口座の取引履歴を取得する
- 決済済み取引などの損益、スワップ、手数料を確認する
- 外貨建て口座の損益を日本円に換算する
- 取引損益に含まれていない必要経費を整理する
- 申告が必要か判断し、総合課税の雑所得として申告する
AXIORYの利益は、国内FXと同じ申告分離課税・一律20.315%で計算しないことが重要です。また、年末調整済みの会社員が所得税の確定申告をしなくてよい場合でも、住民税の申告が必要になることがあります。
まずは取引履歴を口座ごとに保存し、入出金と取引損益を分けて年間所得を計算しましょう。
