トレンド(trend)とは「傾向・トレンド・動向・動き・趨勢・潮流」といった意味です。
FXトレードにおいては為替チャートの過去・現在、そして未来を予測するため、トレンドをつかめれば勝率は上がると言えるでしょう。
そこでFXのチャート分析においてどんなトレンドラインが引けるのか、種類や引き方、分析ポイントをまとめました。
\ここから登録で軍資金13000円プレゼント!/
FXチャートのトレンドラインを引く意味はある?ない?
トレンドラインとは?
FXトレードするときにチャート上に引くライン全般を言います。
が、ここではN波動を満たしたもの=方向感がより強くでているものだけをトレンドラインとして紹介していきます。
参考記事
⇒N波動とは?FXのチャート分析での使い方
トレンドラインを引く意味・価値
引き方を紹介する前に、なぜFXチャートにトレンドラインを引くんでしょうか。
それは相場の流れを予測してエントリーポイントを探るためです。
もっとざっくり言えばFXで稼ぐためです。
でも、そもそもトレンドラインに意味があるのか。
ネット上では意味がないなんて声も見かけますが、あると断言します。
正しい引き方をすれば為替チャートの流れが見えてきます。
もちろん100%妄信するのは危険ですが、何も分析せずギャンブルのようにトレードしていては勝率5割を超えることは難しいでしょう。
勝つためにはまず勝率5割以上にもっていかなければいけません。
トレンドラインでFXの勝率が上がる理由
FXでは勝つ人がいるのに対して必ず負ける人がいます。
稼いでいる人は負けている人が養っているようなものですね。
となるとほとんどの負けトレーダーの考えを読む必要があります。
そして基本的なトレンドラインは多くのトレーダーが引きます。
中にはMT4/MT5に標準搭載されているインジケーター「移動平均線(MA)」や「RSI」などのメジャーな分析ツールだけでエントリーポイントを探っている人もいるとは思います。
でも少数派なのは間違いないでしょう。
たいてい何かしらのトレンドラインを引いています。
あとはほかの負けトレーダーがどういうポイントで勝負を仕掛けるのか?を探るわけですね。
そこをベースに過去チャートを検証しつつ勝率の高いエントリーポイントを探っていくことになるでしょう。
そこで基本的なFXチャートのトレンドラインの引き方を解説していきます。
引いただけで勝てるわけではありませんが、まずは守破離の「守」である基本を抑えることから始めましょう。
取引ツールを使ったトレンドラインの引き方
ここでの解説には取引ツールメタトレーダー4(MT4)を利用していきます。
MT5やそのほかの取引ツールも同じ手順なので参考にしてください。
パソコン版MT4を使ったトレンドラインの引き方
- MT4を起動する
- トレンドラインアイコンをクリック
(またはメニューから挿入→ライン→トレンドラインをクリック) - チャート上で起点をクリック&ドロップ
- ラインを結ぶもう1つのポイントをクリック
【手順1】MT4を起動する
まずは取引ツールMT4を起動しましょう。
【手順2】トレンドラインアイコンをクリック
(またはメニューから挿入→ライン→トレンドラインをクリック)
MT4ウィンドウのメニューエリアにオブジェクトのアイコンが並んでいます。
その中の「/」マークをクリックしましょう↓
またはメニューの「挿入」→「ライン」→「トレンドライン」からもできます↓
【手順3】チャート上で起点をクリック&ドロップ
線を引きたいチャート上で起点になるポイントでクリックしそのままマウスを押したままにしてください。
クリックしただけでは線は引けません。
一旦操作がリセットされてしまうため、もう一度トレンドラインアイコンをクリックし直してください。
【手順4】ラインを結ぶもう1つのポイントをクリック
起点をクリックしそのままドラッグしてもう1つのポイントまでマウスポインターを持っていきます。
その位置で話すと線が引けます。
スマホアプリ版MT4を利用したトレンドラインの引き方
- MT4アプリを起動する
- オブジェクトのアイコンをタップ
- トレンドラインアイコンをタップ
- チャート上でタップしオブジェクトを表示させる
- オブジェクトの片方の点を起点に合わせる
- 反対の点を2つ目のポイントに沿うようにラインを設置する
【手順1】MT4アプリを起動する
まずはMT4アプリを起動しましょう。
【手順2】オブジェクトのアイコンをタップ
ページ上部に3つ並んでいるアイコンの3つ目(▲●■の図形が重なっているもの)をタップしてください。
すると
FXチャート分析に使えるオブジェクトがいくつか表示されている画面が開きます。
【手順3】トレンドラインアイコンをタップ
並んでいるオブジェクトアイコンの中で1番左にある「/」をタップしましょう。
【手順4】チャート上でタップしオブジェクトを表示させる
チャート上のどこかでタップすると上画像のようなトレンドラインオブジェクトが表示されます。
【手順5】オブジェクトの片方の点を起点に合わせる
オブジェクトの左端の点をタッチしたまま、左上のある拡大画面を参考にトレンドラインの起点まで持っていきましょう。
近くで指を離せば自動的に距離の近いポイントに引っ付きます。
【手順6】反対の点を2つ目のポイントに沿うようにラインを設置する
オブジェクトのもう片方の端にあるポイントをタッチして、起点からトレンドラインを引きたいポイントに合わせましょう。
上の画像ではチャートの外になっていますが、線の長さはチャートを拡大・縮小させながら修正していきます。
ちなみにオブジェクトの真ん中の点はオブジェクトそのものを移動するときに使います。
つづいてトレンドラインの種類を紹介していきます。
FXチャートのトレンドラインの種類
大きく分けると2つあります。
- 上昇トレンドライン(サポートライン)
- 下降トレンドライン(レジスタンスライン)
それぞれのチャート上での引き方や起点の見つけ方を見ていきましょう。
上昇トレンドライン(サポートライン)の引き方
- FXチャート上で目立つ安値を2つ見つける
- ラインのオブジェクトを選択
- 見つけた2つの安値を線で結ぶ
起点は?
チャートの縮尺にもよりますが、チャート1画面の中で下降してきてから上昇に転じた最安値ポイント(トレンド転換点)を起点にするのが基本です。
ただし基本というだけで次やその次の安値を起点にすることもあります。
「起点は絶対にここ!」と決めつけるのではなく、いかに意識されされているラインを引けるかどうか?が大事です。
起点をずらしてこのように引くこともできます↓
最初は引けるところはすべて引いてしまいましょう。
その中でほかのトレーダーに少しでも多く意識されているラインを探りましょう。
エントリーポイントは?
上昇トレンドに合わせて順張りするならラインにタッチしたポイントでロング(買い)エントリーとなります。
逆張りするなら上昇トレンドラインを下にブレイクしたらトレンド終了と判断してショート(売り)エントリーです。
高値切り上げラインの引き方
これでエントリーできるわけではありませんが、引く人もいますし、チャートの流れを読む上で効果は期待できます。
引き方は上昇トレンドラインと同じです。
ただし上昇トレンドが成立しているラインではないため加点要素としては弱いですね。
下降トレンドライン(レジスタンスライン)の引き方
- FXチャート上で目立つ高値を2つ見つける
- ラインのオブジェクトを選択
- 見つけた2つの高値を線で結ぶ
起点は?
上昇トレンドラインとは逆に見えているチャートの1画面内で上昇から下降に転じた最高値を起点にします。
それを基本にしつつ、その次の高値、次の次の高値を起点に引くこともあります。
より意識されているラインを見つけましょう。
なお起点をずらしてこのように引ける分は引いてしまいましょう↓
この画像で2本目のトレンドラインはその後ブレイクしているものの何度か意識されているのがわかります。
世界中にいるFXトレーダーたちがここを起点に売り買いしていると言えるでしょう。
エントリーポイントは?
下降トレンドの流れに逆らわないよう順張りするならラインにタッチしたポイントでショート(売り)エントリーします。
反対に逆張りするなら下降トレンドラインを上にブレイクしたらトレンド終了と判断しロング(買い)エントリーです。
なおあくまでも参考例として紹介しているだけで、この要素だけでエントリーを決めるのはおすすめしません。
ほかの要素も加点要素に加えつつ複数が合わさったときに初めてエントリーするくらいを推奨します。
安値切り下げラインの引き方
引き方は下降トレンドラインと同じです。
高値切り上げと同じく補助的なラインとなります。
上のFXチャート画像ではそこそこ意識されているラインですが、加点要素としては弱いです。
FXのトレンドラインを引いてくれる自動ツール
インジケーター
- Auto TrendLinien
- Trendlines Day
- GhaniFX_Auto Trend Lines
- Broken Trends
どれも無料なのでとりあえずFXチャートにセットして試してみましょう。
アプリ
トレンドラインを引くためのアプリはありません。
が、MT4やMT5のように描写可能なトレードアプリはたくさんあります。
国内FX業者は独自アプリをリリースしていることが多く描画ツールも備わっています。
描画ツールが充実している国内FX業者アプリ
- みんなのFX
- LIGHT FX
- サクソバンク証
- IG証券
- GMOクリック証券
- 外為どっとコム
- DMM FX
- オアンダ・ジャパン
無料なのでまずはインストールして触ってみてください。
トレンドラインとチャネルライン
チャネルラインの引き方
- 上昇(下降)トレンドラインを引く
- そのラインをコピーする
- 起点の次の波の高値(または安値)を始点にしてセットする
これは上昇中のFXチャートでの事例ですが、チャネルラインとはトレンドラインと平行になるようにコピーした線ですね。
スマホアプル版取引ツールでは少し面倒ですが、パソコン版なら「ctrl」キーを押しながらドラッグ&ドロップで簡単にコピー可能です。
FXチャート分析するならパソコン版をおすすめします。
水平線とトレンドラインはどっちがいい?
どちらもエントリーポイントを決めるときの加点要素として使います。
どちらに優位性があるのか?はそのときどきで変わってきますし、どっちがいいとは言い切れません。
強いて言うなら、より意識されている方が優位性は高いでしょう。
チャートのロウソク足が水平線ラインで何度も意識されているようなら水平線ラインで反応する可能性が高くなります。
逆にトレンドラインが意識されているなら同様です。
また水平線ラインだけを使ったトレード手法を探しているならまずはトレンドラインを引かずに検証していくべきですし、逆も然り。
自分ルールとの兼ね合いにもよります。
とはいえ基本的には両方チャート分析で使いましょう。
水平線ラインの引き方
トレンドラインと同じくチャートの最安値や最高値を起点にすることが多いです。
またドル円なら100.00円、100.50円、101.00円など区切りとなる価格も意識されやすいため目安として引く人もいます。
そのほか最高値・最安値や区切りの価格ではないものの、よく反発している意識されている価格帯にも引くことがあります。
FXチャートのトレンドラインQ&A
角度は関係ある?
角度が急なほどトレンドが強く、角度が緩やかなほどレンジに近い相場です。
どちらがいいとは言えませんが、長く続いているトレンドラインをブレイクするほうが加点要素は強いですね。
時間足・期間はどれがいい?
チャート上のロウソク足の信頼性は長期足の方が上です。
月足、週足あたりならダマしといった突発的な値動きはほとんど反映されません。
ただしエントリー回数は減ってしまいます。
世界中で一番チェックされていると言われるのは日足なので、エントリーするなら日足以下の時間足がおすすめです。
なお1分足など超短期な時間足でトレードするとしても最低限日足はチェックしておくことをおすすめします。
一番チェックされているチャート=ほかのトレーダーが意識する可能性が高いためです。
トレンドラインだけでも勝てる?
勝てないことはないとしても、勝率は下がるでしょう。
FXチャート分析では1つでも多くの加点要素が重なったポイントでエントリーすることをおすすめします。
チャートがレンジでラインが引けないときどうすればいい?
無理にエントリーしないことをおすすめします。
線が引けないなら様子見するだけにして何もしないのも大事です。
まとめ
FXチャートのトレンドラインの引き方と種類を紹介しました。
最初は難しく感じるかもしれませんが、安値と高値を見つけて結ぶだけです。
まずは引ける部分は全部引いて練習していきましょう。
コメント